長きに渡って報告してまいりました曳き屋さんのレポート、とうとう最終回がやってまいりました。
写真は、柱と柱同士を堅く連結していた角材を取り除き、軽トラに載せていくところです。
この辺も、「商売人」(それを本職としている「プロ」のことを、この辺りではこう呼んでいます)ならではの技で、上手く軽トラに乗せていきますね〜。よく丸太を「みつまた」に組んで、重量物を動かす技を見かけますが、このたびは「ふたまた」といっていいのでしょうか。
そして、やや専門的になりますが、今回角材を吊り上げているのは、手動ではなく、電動の「チェーンブロック」でした。そうそう、時には身体も労っていただかないといけませんから^^
7/15 11:19
7/15 11:20
どんどん引き抜かれていき、いよいよ最後です。
7/15 11:24
このタイヤのついた台車は、完全にこの用途(つまりこのように重たい角材を載せて移動させるという役目)専用のようなものです。だって、角材を載せる台だけしかなくて、手をかける取っ手はついてないんですから^^
こうして土蔵につけられていたものはすべて取り除かれました。
なか二日の休みを置いて、7/18火曜日、降りしきる雨の中、最終日の作業がされました。
基礎の切り石にハンマードリルで穴を開け、5本のアンカーが打ち込まれ、基礎部と土蔵の土台部が連結されました。これで地震が来ても横にずれる心配もなくなりました。 曳き屋さんとしての役目は、これで完全に終了です。
あと全ての道具、曳くのに使われた角材や板などをすべて撤収、軽トラに積み終わりました。
おつかれさまでした! 貴重なお仕事を拝見できましたこと、心より感謝申し上げます。
雨の中カッパも着ずに作業をされたお二人。私のところにも一言挨拶に来てくださいました。
実は、大変な奇遇なんですが、この親方に私は以前お会いしたことがあったのです。
私たちが長野に引っ越してきたばかりの2年前。とあるうどん屋さんで、たまたま隣のテーブルで食事をしているとき、うちの息子を見て話しかけてくださり、しばし子供の話で盛り上がり、さらに引っ越してきたいきさつや私たちの仕事のことなどをお話しました。
お会いしたのはその一回きりのことなのですが、それがご縁で、この親方さんを通じて(そのときはこういう仕事をされているとは全く知らずにいましたが)、私の鍛鉄の仕事に使う重要な機械を格安で譲っていただくことが出来たんです。
不思議なご縁だなぁ、とつくづく感じているんですが、そんなこともあって、今回の作業の合間にも私によく声をかけて下さっていたんです。
有難いご縁、心より感謝しています。
そんなこんなで、曳き屋さんのレポート、これにておしまいです。
ご高覧ありがとうございました。
仕事に関することもそうですが、シュミーデひとつやさんと親方との出会いやその後の御縁などを読ませていただくと、やはり機械が出来ることには限度があって、最後は人の知識と技術であったり、人と人とのつながりであったりするんだなと感じました。以前書かれていた、作業道具を修理して欲しいとご近所の方がいらっしゃた話にも通じることだと思います。
村の様子。これからもいろいろと教えてくださいね。楽しみにしています。
こういう貴重な機会でしたので、少しでも皆様にその経験をお分けしたい、との思いでレポートしてみましたが、喜んでいただけて嬉しいです。
いちいち会話までは書けませんでしたが、今回二人の職人さんたちとお話して、僕も心が温かくなっていたので、それが伝わったのかもしれません。
人と人がつながっている。そんな感覚を、僕や家族もこの村の暮らしで実感しつつあるんだと思います。
ポレポレとうさんのコメントは、それを私に改めて感じさせてくれました。ありがとうございます!
るりさん、とうとう初コメントいただきました!どうもありがとう^^!
真珠のネックレスの話、印象的な話ですね〜。宝飾店の対応はまさに「がっかり」の一言だけど、かえってそれを直してもらえたありがたみが心に沁みますね^^ 大事にしようって思ったりね。
また覗きにきてね〜。
素晴らしい仕事を最初から最後まで見させていただきました。ありがとうございます(^^♪
しかも親方さんとはご縁があったんですね。ひとってどこでどんなご縁があるかわかりませんね。これ読んでもっといろいろな方とのご縁を大切にしたいなって思いました。
また面白いことがあったらレポートしますね。
本当、縁って不思議です。前世でも何かお世話になったんでしょうか^^?