直径90cmくらいあるかな。
お隣の農家に頼まれて、取っ手をつけた後の写真です。取っ手をつける前は、持つところもなくただでっかい丸に円盤でした。
これは焙烙(ほうろく)といって、昔は豆や穀物なんかを煎ったりするのに使ったそうです。特にこの辺では、おやき(信州の具入り饅頭です)を焼くのにも使ったといってました。
でも「焙烙」といってちょっと調べてみたら、本当は素焼きだそうです。これは鋳物なのですが、そういって言い伝わってるんだから、これも立派な焙烙といって良さそうですね。
そもそもはわが組の公会堂(組の人が使う小さな集会所)にあったものだそうですが、もうめっきり使うことがなくなったので、大人数のイベントをすることも多いお隣さんが譲り受けたそうです。お隣さんは、うちのHPのリンクにも乗っている、ちょっと有名な果樹農家さんです。いつもとても良くしてくださって、助かってます^^!
これ、もう出来上がってる写真なのでなんてことなさそうに見えるんですが、取っ手をつけるまでが長い道のりだった…
鋳物なので基本的に溶接することが出来ないので、「取っ手をつける」という注文に対して、「溶接」という簡単な解決法は取れず、リベット留めにすることにしました。
しかし…この鋳物が硬いのなんのって、ドリルの刃が立たなくて、穴がなかなかあかないんだよな…
鋳物の仕事をしていた父に聞くと、「普通の鋳物ならドリルで開けられるはずだ」というんだけど、全く歯が立たず…かといって、アセチレンで穴を開けようとして急激に強く熱が入れば、パカンと割れてしまうかもしれない。一応「古物」だから、下手にあぶったりするのも怖いなぁ…
と苦労しましたが、どうにかこうにか開けることが出来たのでした! \( ^o^ )/ (どうやって開けたかはヒミツ^^)
そして、熱が入らないように細心の注意を入りながら、リベットも何とかカシメることに成功しました…フゥ ε- (^、^;
さあて、お隣さんが何に使うの楽しみだなぁ〜^^
あたいは、昔のフライパンかと思ってた☆
そんなもんだよね。おまけに、頼まれたものだったんだ。前から、そこにあるから、そこにただ、あるものだと思ってた。笑。
鋳物はそんなに、デリケートかつ、丈夫なのね。
知らなかった。。
いつもながら、丁寧にお仕事される、シュミーデだからこそ、出来た技ですなあ。
古いものが、また甦って、みんなのお腹を
満足させる。。いいねえ。これで焼いた
お焼き。美味しそうだなあ♪
困難な仕事。ご苦労様☆
ほめてつかわすぞ。。あっはっはっー!
ぐりとぐらのパンケーキをつくりましょう
余談ですがわたしの叔父も鋳物の仕事してました
手伝ったことありますがハードでした
ありがとう。共感してくれて、嬉しいです^^
アキヒロ・Fさん こちらもやはり名前鑑定してもらいましたか(笑)
焙烙のこと、そう、昔のフライパンのようなもの、と僕も説明されました。
ただ、1つ難点は、この焙烙、よく見ると真ん中にちょびっと、穴が開いちゃったんです。だから、パエリアみたいに汁があるものは作れないんです…トホホ
きのPUさん
そう!実は蓋も作ってほしい、とは言われたんです。ただ、とりあえず取っ手を作って、様子を見てまた頼むと…穴さえ開いてなければねぇ…どうしましょうかね^^;
鋳物の仕事、うちの親父は大工場でした。きのPUさんのおじさんはきっともっと小規模だったから、さらにリアルにそのハードさを感じていたんでしょうねぇ。素晴らしい。